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〜ロンドン・カフェ便り(4)〜 


  長らくサボっていたカフェ便りをやっとアップすることにしました。といってもカフェ通いをさぼっていたわけではありません(笑)。

  ロンドンに引っ越してきてから1年ほどになりましたが、ご近所のカフェたちはすっかり私の生活の一部となってくれています。友達と待ち合わせやおしゃべり に使うことはもちろん、パソコンを持ち込んで仕事をしたり、あまり家事をしたくない週末の軽食タイムに利用したり。。。また先日まで一ヶ月ほど日本に滞在していたのですが、その際には私のカフェ好きを知った友達たちが、色々なカフェに案内してくれました(ありがとー)。

  

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若者の町なってしまったシモキタで、数十年来変わらぬ姿を保つ大人のカフェ。静かで落ち着く空間でした(左、中央)。心のこもったヴェジタリアン料理を一生懸命作って出してくれたカフェ。吉祥寺にて(右)。

   
  前回のカフェ便りの最後では、近所にもうすぐ新しいオーガニックベーカリー&カフェが開店する、と書いたのですが、こちらは残念ながらちょっと期待はずれ でした。こじゃれた作りのお店で、そういうのが大好きな近所の有閑マダム(とジェントルマン)たちには大ウケしているのですが、「うちはオーガニックの ちょっとグレードの高いベーカリーです」という押し出しが強すぎて、私としては少し後ずさってしまっています。

 ここは以前カフェを出す前には、数軒先のお魚屋さんの軒 先にパンとお菓子だけ売っていたのですが、何を隠そう、私はバターたっぷりのこのお店のクロワッサンがけっこう好きでした。ところがカフェになってからというも の、クロワッサンが以前の2倍ほどの大きさに膨れ上がったのはいいのですが、バターは10分の1?という情けない味に変わってしまったのです。そこでお店 の人に、「レシピ変えましたか?」と聞いてみたら、「このあたりのお客さんはフランスの本場のクロワッサンの味を知っている人が多いので、そちらに近い軽 い口当たりに変えました」とお姉さんにニッコリと言い負かされ、また後ずさり。。。うっそー、フランスのクロワッサンはこんな味じゃないって(フランスでクロワッサン食べたことないけど)。みんな、なん で店がまえがいいだけでありがたがっちゃうの??でも、もしかして、私もこの強気な態度を学ばなければ、ロンドンでは生きていけないってこと?と、たかがパンひとつのことでしばしジタバタ。

    croissant こちらは数軒先のフランス風ティールームのクロワッサン。
                     かなり美味。

  実は私はアメリカのポートランドにいたころ、学校の近くにあったオーガニックベーカリー&カフェで最高のクロワッサンの味を知ってからというもの、クロ ワッサンにはちょっとうるさいのです。そのお店のご主人はコンピューターエンジニアだったのですが、パリでおいしいパンに出会って転職を決意、パン作りの 修行をしてベーカリーを開店してしまったという方です。プロヴァンス風の明るい店内の窓際の席で、パソコンにクロワッサンのくずを落としながら論文 を書いたのは良い思い出です。それ以来、同じくらいおいしいクロワッサンにはいまだに出会っていないのですが、最近小麦粉類をなるべく食べないように している私には誘惑が減ってちょうどよいかもしれません。



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ご近所のマダム&ジェントルマン、そのお坊ちゃま&お嬢ちゃまに人気のオーガニック・ベーカリー。
           

  3ヶ月ほど前には、こんどはこれまで出会った中で一番理想に近いのでは!?、と自分の中ではかなりポイントの高いカフェに出会いました。いつものカ フェやレストランが立ち並ぶショッピングストリートからは離れた場所にひっそりと開業している小さなお店です。メニューはオーガニックの材料を使った健康 的なものが多く、ケーキやサンドイッチに使うバゲットやクロワッサンは、なんとオーナーのフランス人の女性が一人で毎日手作りするのだそうです。店内は彼 女のポリシーや人柄を反映してか、とても明るく清潔感にあふれた雰囲気です。そして向かいに公園があることも手伝って、なんだかとても気持ちが良いエネル ギーがあふれているのです。無料インターネットがつながるので、パソコン持ち込みで仕事をしている人が見られるのも、私にとってはうれしいことです。ま た、我が家は犬を飼っているのですが、オーナーの女性がご自分も大きな犬を2匹飼っていることもあって、店内には犬同伴で入ってもオッケー。公園で犬をお 散歩させた後にくつろぐ人も多くみかけられます。犬嫌いな人には迷惑な話かもしれませんが、いつも犬にうらめしげな目で見送られながら出かけていた私たち にとっては、なかなかうれしいお店です。
  

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白い色と木を基調にした明るい店内のカフェ。
 
 
  ロンドンも経済不況が騒がれていますが、そんな中、勇気ある新装開店のカフェが近所にもう一軒。いつも有機野菜を届けてもらっている八 百屋さん(100年くらい続いている家族経営のお店です)のご主人が、あるとき大工道具を持ってお店の隣の建物の中をギーコギーコと改装しはじめました。 「何やってるのかなー」と思っていたら、先日食べ物屋さんらしいお店が開店。一緒に通りがかった友達と中をのぞきこんで、「あー、カフェだー」とにっこり。木を基調としたス カーっと明るい雰囲気の店内に、あまりおしゃれでない普通のクッションが並んだ様子は、まるでどこかのお宅の居間のようです。メニューには定番サンドイッ チのほかに、他のお店よりもサラダの種類がたくさん載っているのは、さすが八百屋さん直営カフェ。しぼりたての野菜&果物ジュースも数種類選ぶことができ ます。 八百屋さんで働いている人たちが、交代でカフェをきりもりしていて、きさくな雰囲気です。自然の素材を使っていることを宣伝するでもなく、お店の ポリシー とかヴィジョンとかも何もなさそうで、なんだか肩の力が抜けた経営という感じ。お客のこちらも楽にいられる雰囲気がウケたのか、ウィークデーもかなりにぎわっています。

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写真下の八百屋さんの右隣に開店したカフェ。ジュースを頼むと、お姉さんがコップを持って八百屋の店先にあるジューサーで作ってきてくれる。

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  カフェというと、高級志向にしても自然志向にしても、それが「おしゃれ」、その特徴を「打ち出す」(てらう?)という傾向が強い昨今ですが、「ただそのま んま。でも感じいい」というあり方がかえって新鮮、こういうのいいなー、としみじみと思った次第です。これはきっとカフェに限ったことではなくて、そうい えば、武道の達人とか本当に悟った人ってごく普通に見えるっていいますものね。

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こちらは野菜やデリを売るお店ですが、店内にエスプレッソマシーンがあり、晴れた日は店先がインスタント・カフェに。ただし一組限定。


(左下)昼間はカフェ、夜はワインバーのお店。昨年はこのお店の一角を借りて『ドリーム・カフェ』と題した夢分析のワークショップを開催させてもらいました。
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右上はカフェといってもタイ・レストラン。アルコールを出す許可を取っていないお店なので、飲みたい人は持ち込みで。お店の人はとて感じ良く、お値段も手頃なので、狭い店内はいつも人がひしめき合っています。



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自宅の居間用にebayで購入したアールデコ・ポスターのレプリカ。家も少しだけカフェ気分。



・・・というわけで、これからもこのカフェ便りをどうぞよろしくお願いします。


 
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