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プロセス指向心理学(プロセスワーク)について

(プロセスワークについては、色々な説明のしかたがあります。以下は私が個人的に理解した範囲のものであることをご了承ください)


プ ロセス指向心理学(プロセスワーク)は、1970年代に、当時ユング分析家であったアーノルド・ミンデルが、夜見る夢と身体症状の共時的関係に注目したこ とから研究を開始し、その後ミンデル夫妻とその同僚たちによって研究・発展が続けられているアプローチです。ミンデルはクライエントとの心理療法を行う中 で、クライエントの訴える身体症状と本人が夜見る夢が同じメッセージを含んでいること、それゆえ身体症状は「身体が見る夢」のようなものであることに思い 至りました。そして夢や身体症状の形で背後から私たちの意識にメッセージを届けようとしている大きな流れのようなものを想定しました。その後の研究の結 果、その流れ=「ドリーミング・プロセス」のメッセージは身体症状や夢だけでなく、白昼夢、関係性の問題、依存症や嗜癖、偶然と思われるような出来事や、 非合理的に思われるがなぜか心惹かれる物事など、さまざまな表現を通じて届けられていることが理解されてきました。


1980年代には、同 じような考え方が集団にもあてはまるとして、大小の集団の葛藤、対立問題に取り組むための手法である「ワールドワーク」も生まれました。また、プロセス ワークでは言語だけでなく、体の動きや身体感覚など他の「チャンネル」を通じたコミュニケーションも大切にすることから、言語がうまく使えない子供や変性 意識状態にあるクライエント、ひいては臨死状態や昏睡状態など一見意識がないと思われる方との取り組み(コーマワーク)にも応用されています。

プ ロセスワークはこのように、個人や集団のプロセスの表現形態に沿って多層な働きかけをする総合的なアプローチとして、常に発展し続けています。プロセス指 向心理学のトレーニングにご興味のある方は、セミナー情報および日本プロセスワークセンターのサイトをご参照ください。



プロセスワーク関連書籍

『痛みと身体の心理学』 (藤見 幸雄著)

『うしろ向きに馬に乗る—「プロセスワーク」の理論と実践』 (アーノルド・ミンデル著)

『昏睡状態の人と対話する—プロセス指向心理学の新たな試み』(アーノルド・ミンデル著)

『自己変容から世界変容へ—プロセスワークによる地域変革の試み』(ゲアリー・リース著)

『自分さがしの瞑想—ひとりで始めるプロセスワーク』(アーノルド・ミンデル著)

『シャーマンズボディ—心身の健康・人間関係・コミュニティを変容させる新しいシャーマニズム』 (アーノルド・ミンデル著)

『身体症状に「宇宙の声」を聴く—癒しのプロセスワーク』(アーノルド・ミンデル著)

『ドリームボディ・ワーク』 (アーノルド・ミンデル著)

『24時間の明晰夢—夢見と覚醒の心理学』(アーノルド・ミンデル著)

『人間関係にあらわれる未知なるもの—身体・夢・地球をつなぐ心理療法』(アーノルド・ミンデル著)

『プロセス指向心理学』(アーノルド・ミンデル著)

『プロセス指向のドリームワーク—夢分析を超えて』(アーノルド・ミンデル著)

『紛争の心理学—融合の炎のワーク』(アーノルド・ミンデル著)

『メタスキル—心理療法の鍵を握るセラピストの姿勢』(エイミー・ミンデル著)